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関西より関東の味付けが濃い理由2018.08.25 Saturday
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JUGEMテーマ:幸せなアンチエイジングの習慣
関西よりも関東の味が濃い理由
テレビでやっていた、とても興味深いテーマ、それは関西よりも関東の方が味が濃い理由。
確かに、おうどんやそばなどのだし汁を見ても、関西風と言われるものは色も味も薄く、
それに比べて関東は色も濃く、味も醤油が濃い感じです。
その理由。
それは徳川家康だそうです。
徳川家康が江戸の町を作ろうと、大改革を起こしたことが発端だそう。
それまで都は京都にあり、一方の江戸は荒れ果てた町。
徳川家康は、江戸城を作り直すことから、川の整備、道路の整備などをして、
江戸の町を大改革しようと計画したそうです。
その当時は、すべてが人の手。
ということで、想像を絶する数の人が全国から江戸に集まって、労働者としてそうで働いたす。
そんな労働者たちには、効率よく働いてほしいと考えた家康。
効率よく働くためには、きちんと食べてもらうことが必要。
労働のエネルギー源としての食事に重点を置いたとのことです。
そこで、ごはんが進むようにと、味の濃いおかずを推奨。
同時に塩分補給もかねていたそうです。
とても理にかなっていた、濃い味付けのつくだ煮や漬物など。。。
それこそが関東が濃い味付けになった理由だそうです。
こうして、江戸の町は見違えるように整備されて、その当時の世界の大都市の中では断トツの巨大都市となったそうです。
多くの人が移り住み、江戸の町が栄えると、江戸の人を虜にした食べ物がもう一つ。
それは、江戸湾で取れる新鮮な魚。
江戸市民が流す生活排水には、食べ物なども含まれていたため、それを食べに集まる魚が増え、栄養豊富な魚がどんどんと捕れたそう。
そんな新鮮な魚をお刺身で白米ともに食べることが大流行。
そこで、魚の生臭さを消し、より美味しく刺し身を食べるために、濃い口しょうゆが流行ったのだとか。
このお刺身と白米とお醤油の組み合わせで、江戸前寿司も同時に大流行。
これが、関東の味付けが、濃い醤油味となった、もう一つの理由だそうです。
とても興味深いお話です。
とくに、お寿司をやっている者として、お寿司の歴史や由来なども勉強しているので、
以外なところから、また一つ情報がいただけたことに感謝です。
関東の味付けが濃い理由は、寿司の歴史ときっと何かしらの関係があるんだろうな、と漠然とは思っていましたが、
これですっきりとしました。
それにしても、いつも思うのですが、冷蔵庫のなかった江戸時代。
江戸の人々が、刺し身や寿司を楽しんだというのは、驚きです。
江戸前と呼ばれる料理法、蒸す、〆る、漬けにする、などの方法を使って、
より安全に長く、お寿司や刺し身を楽しむことを考案した、先人の知恵は素晴らしいものです。
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